中国人訪日観光写真コンテスト2017、表彰式が北京で開催

　中国人訪日観光写真コンテスト2017の表彰式が6日、人民網演播ホールで開催された。駐中国日本国大使の横井裕氏、中国日本友好協会副秘書長の朱丹氏、日本政府観光局北京事務所長の服部真樹氏、人民網総裁の葉蓁蓁氏が式辞を述べた。中国日本友好協会、中国社会科学院、日本国際協力機構などの中日各界友好関係者及びメディア関係者100人以上が出席した。

　横井氏はまず、表彰式の開催を心から祝い、「個人旅行向けの訪日マルチビザの発給数が急増している。これは個性的かつ何度も訪日する中国人が増加中であることを反映した。またこれは中国人の中で、隣国の日本の魅力を発掘しようという大きな流れが生まれていることを示した。本日の表彰式が新たなきっかけになることを願う。日中関係の好転を背景とし、SNSを通じ、より多くの中国人に参加作品を楽しんでもらい、より多くの斬新な交流を生み出していきたい」と表明した。

　葉氏は式辞の中で「千年以上も前、李白と日本の遣唐使・阿倍仲麻呂が詩を詠み、中日民間交流の美談になった。千年以上の時が流れた今日、民間交流は依然として中日友好の根幹となっている。ただし科学技術と情報伝播の高度発展により、私たちは中日両国民の相互理解を促進する、より多くの形式・手段・ルートを手にした。中国人訪日観光写真コンテストは、そのような場だ。参加作品は新聞やウェブサイトなどの伝統的なメディア、携帯電話、微信、微博など最新かつ最速の方法により伝播されている。多次元的・多層的に中国人から見た日本が示されている」と指摘した。

　服部氏は受賞者に祝意を表し、感動的な優秀作品と素晴らしい動画を撮影したことに謝意を表した。「昨年の訪日外国人客は2869万人で、うち中国人客は全体の4分の1を占める735万6000人に達した。しかしながら大半の中国人にとって、日本は依然として訪れたことのない、未知の国だ。日本政府は2020年に訪日外国人客を4000万人にすることを目標としている。さらに多くの中国人客が、魅力あふれる日本を探訪に来ることを願っている。このコンテストは今後も、中国人客の訪日促進に対して重要な力を発揮するだろう」

　自民党幹事長の二階俊博氏、日本の元首相の福田康夫氏がビデオメッセージと祝電を寄せた。二階氏はビデオの中で、同コンテストの成功に祝意を表し、「このコンテストが日本人訪中観光写真コンテストと共に、日中両国民の友好を促進する架け橋になることを願う」と述べた。福田氏は「コンテストの参加作品は年々、増加傾向を示している。これは両国の観光事業の推進が続いていることを意味し、喜ばしいことだ。日本がより多くの大型団体客や、カップル、ハネムーンなどの自由旅行客を集め、訪日旅行のリピーターを増やすことで、両国民の相手の文化・伝統への理解を促進することを願う」と表明した。

　コンテストの応募期間は半年以上。ネットユーザーの投票、コンクール審査委員会の一次選考、中日撮影業界の専門家6人による二次選考を経て、最終的に写真部門と動画部門の15の受賞作品が選ばれた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2018年2月7日