日本の防衛省は5日、陸上自衛隊のボーイング製AH64攻撃ヘリが同日午後、佐賀県神埼市で墜落したと発表した。乗組員2人の生還は絶望的で、地上では死傷者が出なかった。
防衛省の関係者によると、ヘリは真っ逆さまに2階建ての民家の屋根に墜落し、爆発後に出火した。幸いにも家の中に人はいなかった。この住宅の近くには幼稚園と小学校があるが、被害はなかった。
佐賀県消防部門は、地上で負傷者が出ていないことを確認済み。
NHKの映像を見ると、事故発生現場では火柱ができ、黒い煙が立ち込め、家屋がほぼ全焼した。インタビューを受けた目撃者は、激しい爆破音を何度も聞いたと話した。
小野寺五典防衛大臣によると、墜落したヘリは陸上自衛隊・目達原駐屯地所属で、乗組員2人は「心肺停止」(日本政府が正式に死亡を確認する前に使う表現)の状態だという。
小野寺防衛大臣によると、墜落原因は不明で、防衛省が調査を行っている。
共同通信によると、ヘリは地上との連絡が途絶える前に故障を報告しており、不時着する際に問題が生じたという。
事故発生後、安倍晋三首相は自衛隊の同型ヘリ(計12機)の飛行停止を命じた。安全性の調査が終了してから、飛行が再開される。
自衛隊による前回の墜落事件は2016年4月。航空自衛隊の双発小型ジェット機が鹿児島県高隈山の山間部で行方不明になった。捜索隊はその後、ジェット機の残骸と乗組員の遺体を発見した。
在日米軍は沖縄で最近トラブルを繰り返し、県民の怒りを買っている。防衛省の統計データによると、在日米軍所属機は昨年、25件の安全事故を起こした。これは2016年の11件の2倍以上だ。昨年10月、米軍のCH-53E大型輸送ヘリが空で発火後に緊急着陸し、地上の人員の死傷者が出るところだった。米軍機は昨年12月に物体を落下させる事故を2回起こした。保育園の屋根と小学校のグラウンドに落下したが、幸いにも死傷者は出なかった。