イギリスの『デイリー・メール』によると、日本のある企業が「人工流れ星」技術を開発した。2019年に広島上空で初の人工流れ星を流す計画だという。
日本の株式会社ALEによると、同社は地球から約350キロ離れた空に衛星を送り、空に流れ星を流す。
この構想は2015年に初めて発表された。専用の衛星を使って15~20個の直径2.5センチほどの金属球を予定の軌道に乗せ、15分で広島の瀬戸内地域の上空に打ち出すという仕組みで、約100キロ範囲でどの方向からも流れ星を見ることができる。金属球は秒速8キロで大気圏を流れ、空気摩擦で発光し、流れ星になる。時間は10秒ほど。また、金属球内部の化学成分を変えることで、流れ星の色を自由に変えることもできる。金属球は天然の流れ星より明るく、発光時間も長い。人工流れ星の製造と打ち上げには10億円の費用がかかる見通し。
同社衛星事業部のジョッシュ・ローデンバウ氏は、「東京の花火大会は1回あたり4万ドルかかる」と話した。人工流れ星の具体的な費用については明かさなかったが、より低価格でサービスを提供する考えを示した。しかしこの事業について、専門家の間では批判の声もある。普通の流れ星は砂粒ほどの大きさだが、ALEの人工流れ星は大きい。これらの金属球が宇宙で衝突すれば低軌道を飛行する衛星を破壊する可能性もあり、衛星から約200キロの範囲に入れば事故も発生しかねない。そのほか、宇宙ごみも懸念されている。
ローデンバウ氏は、「流れ星が他の物体と衝突する可能性はごくわずか。1時間おきに一定の顆粒を放出するという模擬実験を1年間続けたが、これらの顆粒が軌道リストにある衛星に近づくということはなかった」と述べた。しかし、これらの衛星はALEが参照する衛星リストに入っておらず、追跡できないため、人工流れ星がスパイ衛星に影響を与える可能性はまだ残っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月30日