開幕セレモニー出席した野上浩太郎内閣官房副長官(写真中央)、在中国日本国大使館の横井裕大使(写真左から2番目)、中国食品工業協会沈■副会長(写真右から2番目)、2018ミス日本酒のグランプリ(写真右から1番目)と準グランプリ。 |
中日平和友好条約締結40周年の関連イベントで、全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会、中国食品工業協会、和食普及促進会が共催する「アジア国際美酒コンテスト in China」の開幕セレモニーが24日、北京市の世貿天階で行われた。日本から同イベントのために訪中した野上浩太郎内閣官房副長官の他、在中国日本国大使館の横井裕大使や、中国食品工業協会の沈■副会長(■は竹かんむりに虎)などが来賓として参加した。人民網が伝えた。
現在、日本酒は中国だけでなく、世界中でも高い人気を誇っており、2017年度の日本酒の輸出額は、約187億円と8年連続で過去最高を記録した。そのうち中国向け輸出は前年8割増の27億円、世界で3番目の輸出国となっている。
今回のイベントは中国の人々に日本各地で作られた日本酒を評価してもらうという新しい試み。開幕セレモニーでは野上副官房長官が、「是非それぞれの銘柄の味わいや香りはもとより、その背景にある地域性や文化、伝統、歴史まで感じて欲しい。今年は日中平和友好条約締結40周年の節目の年、日中両国の直接的な交流がさらに深まり、日中関係がさらに飛躍していくことを期待している」と挨拶した。
会場には日本酒好きの中日両国の人々が数多く集まり、2018ミス日本酒による日本酒の紹介や、日本酒をテイスティングした感想の発表などを通じて、日本酒への理解を深めていた。
22日から26日にかけて行われた同イベントでは、参加者が6種類の銘柄の日本酒をテイスティングし、各人の基準で5段階評価を行う。金賞の発表は8月末となっており、その他の賞については9月末に発表の予定だ。
参加賞として、自分の名前が入った審査員証と記念のさかずきがもらえる他、参加者の中から抽選で4人に、2泊3日の日本酒工場見学ツアーが当たるチャンスも。なお、コンテストへの参加は中国人限定となっている。(文・洪東実)