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japanese.china.org.cn |14. 12. 2018

中国エイズ孤児の絵画展、東京で初開催

タグ: エイズ 孤児 絵画展 作品

人间有情 中国艾滋孤儿绘画展首次在东京开展


挨拶する智行基金会創設者の杜聡氏 (撮影:木村雄太)

 

 「紅いパン」絵画展 IN JAPANが11日、東京の日中友好会館で開幕した。中国エイズ孤児絵画展が初めて日本で開かれた。福田康夫元首相、宮本雄二元駐中国大使、日本の有名漫画家の里中満智子氏、NGO法人・智行基金会創設者の杜聡氏、ロータリークラブなどの50数人の来賓が開幕式に出席した。

 

 「どの作品も非常に素晴らしい。子供たちが数々の苦しみを乗り越え、困難に立ち向かい自分の人生をつかみ、真剣に生活することを願う」福田氏は開幕式であいさつし、中日民間に対して慈善・公益事業を応援するよう呼びかけた。

 

 今回は40枚以上の作品が展示された。これらの作品は孤児の心の声、亡くなった家族への思い、美しい未来への憧れを表現している。

 

 杜氏によると、今年は智行基金会創設20周年だ。基金会は中国大陸のエイズ予防、教育などに取り組んできた。2002年からは中国のエイズ患者が残した子供に注目し、エイズの影響を受ける2万3000人以上の子供と若者に資金援助を行ってきた。基金会の教育支援、関心、エイズ予防、差別反対などの取り組みにより、調和的で平等で健康的な社会を作りたいという。

 

 会場を訪れた21歳の大学生は、自分の話をしてくれた。幼い頃に母が医療事故により不幸にもエイズに感染した。彼はエイズの家庭の子供として、周囲から冷たくされ非常に苦しんだ。最も苦しい時に彼の家庭は智行基金会と出会った。彼は智行基金会の資金援助を受ける学生として、社会からのぬくもりを感じているという。

 

 エイズ孤児の自信と尊厳を確立し痛みを弱めるため、智行基金会は心理的な発展についても重視している。芸術指導の心理療法により、絵画のような芸術形式を利用し、口にできない、もしくは口にしたくない思想や感情を表現させる。

 

 今回の絵画展のポスターを飾った作品は「赤いパン」だ。「私は真っ白なパンを食べた。ところがこのおいしいパンは、母が血と交換したものだった」孤児は筆を持ち、生命力あふれる色彩により亡くなった家族への思い、美しい未来への憧れを描く。

 

 今回の絵画展は14日まで開催される。彩り豊かな作品は、エイズ孤児の心の変化、智行基金会と共に歩んだ道を示す。

 

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