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japanese.china.org.cn |01. 04. 2019

山東大学国際問題研究院が設立 地域色あふれるシンクタンクに

タグ: 山東大学 シンクタンク 研究 課題 北東アジア

 

 山東大学国際問題研究院の除幕式が先月28日、威海市で開かれた。樊麗明・山東大学校長、張宏偉・威海市委員会副書記らがセレモニーに出席し、研究院の除幕を行った。樊氏は挨拶の中で、「山東大学国際問題研究院は国際問題をめぐり理論と対策の研究を展開し、中国の特色ある国際問題高等研究院及びハイレベルシンクタンクの建設を目指し、中国と世界の平和及び発展に貢献する」と話し、次のように述べた。


 国の指導者が指摘したように、現在の世界は「百年に一度の大変局」を迎えている。世界に目を向けると、平和的発展が依然として時代のテーマではあるが、さまざまな不安定・不確実要素が目に見えて増えている。大国間の戦略的駆け引きが激しさを増し、国際体制・秩序が深い調整を迎えている。人類文明の発展が直面する新たなチャンスと課題が尽きない。中国が発展するためには、世界と融合し、チャンスをつかみ、課題に対応しなければならない。山東大学が国際問題研究院を設立するのは、国際構造の変化を把握し、中国の特色ある国際問題研究シンクタンクを建設するための重要な措置であり、国の発展の戦略的需要に合致する。


 また張薀嶺・山東大学国際問題研究院長によると、国際問題研究院の研究活動は、下部組織の研究センターが担当する。研究院の下には現在、北東アジア研究センター、海洋戦略・発展研究センター、世界経済発展・協力研究センター、国際サービス貿易研究センター、国際公共安全研究センター、南アジア研究センターという6つの研究センターがある。他にも英国研究センターの設立準備を進めている。各センターは1、2件の重大課題の研究に専念する。研究課題は計画中。


 さらに山東大学国際問題研究院は地域の特徴に焦点を絞り、済南・青島・威海キャンパスの学術研究力を統合し、山東大学の学科優位性を結びつけ、地域色あふれる思想シンクタンクを構築する。例えば本校が2016年に設立した北東アジア学院は、世界で唯一の北東アジア問題に専念する教育・研究機関で、日本、ロシア、韓国、朝鮮の大学や研究機関と緊密な関係を構築している。今回設立された国際問題研究院は北東アジア学院を基礎とする。北東アジア問題の研究は今後、極めて重要な構成部分になる。


 除幕式後、山東大学国際問題研究院は「百年大変局ハイレベル対話」を行った。中国社会科学院、上海社会科学院、復旦大学、南京大学、華僑大学、中国国際経済交流センターなどの研究機関及び大学の国際問題専門家が一堂に会し、北東アジアと中米関係、世界経済の発展、環境・気候などの問題について議論を掘り下げた。

 

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