建設中の2020年東京五輪の選手村がメディアに開放された。5000世帯以上の住宅のすべてが水素エネルギーを利用した燃料電池を使用する。同街区の商業施設も純水素燃料電池を使用する。日本の新型街区で水素エネルギーが広く使用されるのは今回が初だ。
選手村は約13ヘクタールの埋立地に建設される。東京のランドマークタワーであるレインボーブリッジと向かい合っている。同街区の建設を担当する日本の不動産会社11社は、メディアに展示ホールを開放した。27日より予約した上で見学できる。
水素エネルギーを全面的に導入する街区はこれが日本初だ。5632世帯の住宅のすべてに、パナソニックが家庭向けに開発した燃料電池「エネファーム」が設置された。天然ガスにより水素ガスを作り、これを発電と暖房に用いる。
この燃料電池はエネルギー利用効率が高い。燃料電池の設備は約100万円し、伝統的な家庭用ガス機器の40万円を大幅に上回るが、1世帯あたり毎年約6万円の電気代やガス代などを節約できる。
この新しい街区の商業施設は純水素燃料電池を使用する。天然ガスを使い水素を作る家庭版の燃料電池と異なり、水素ステーションなどから水素が直接送られる。発電効率が高く、商業施設などに適している。
計画によると、東京五輪の選手村や商業施設などは将来的に、入居者1万2000人の新しい街区になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月1日