孔鉉佑外交副部長(外務次官)は9日、国務院新聞弁公室の記者会見で「アジア文明対話大会の開催は『一帯一路』『文明の道』建設を後押しする積極的な試みだ」と述べた。中国新聞社が伝えた。
【記者】アジア文明対話大会の「文明間の対話」というテーマは習近平国家主席の打ち出した「文明の道」と、どのような共通点があるか。
【孔副部長】「一帯一路」イニシアティブにとって文明間の対話と文化交流は、打ち出した当初から一貫して重要な内容であり重点的方針だ。「一帯一路」は発展と繁栄の道であり、文明融合の道でもある。歴史的なシルクロードは通商・交易の道であるだけでなく、それ以上に文明間交流の大動脈だった。異なる文明、宗教、人種が小異を残して大同につき、肩を並べて相互尊重の壮麗な詩を書き、手を携えて共同発展の素晴らしい絵巻を描いた。
先般閉幕した第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで、習近平国家主席は異なる文明間の相互学習と相互参考の橋を積極的に架け、教育、科学、文化、スポーツ、観光、衛生、考古学など各分野の人的・文化的協力を踏み込んで実施し、多元的で連動する人的・文化的交流構造を形成する必要性を強調した。アジア文明対話大会の開催は「一帯一路」「文明の道」建設を後押しする積極的な試みだ。われわれは平和・協力、開放・包摂、相互学習・相互参考、互恵・ウィンウィンを核心とするシルクロード精神を堅持し、文明間の交流によって文明間の溝を乗り越え、文明間の相互学習によって文明間の衝突を乗り越え、文明間の共存によって文明間の優越を乗り越え、相互理解、相互尊重、相互信頼を後押しする必要がある。われわれは今回の文明対話の盛大な会合が「一帯一路」共同建設協力の理念をさらに豊かなものにし、「一帯一路」協力の新たな章を記すことを期待する。
(日本人記者の質問に)中日間には2千年余りの友好的交流の歴史がある。鑑真が日本へ渡り、阿倍仲麻呂は長安に渡り、それぞれ異国の地にその骨を埋めたという古くから伝わる逸話はまさに両国文化の相互融合の生きた証と言え、両国に今日まで継承される貴重な思想と価値観を残したと言えよう。中日双方の努力を経て、両国関係は正常な軌道に戻り、新たな発展を実現した。新たな歴史的時期において、文明間の交流と相互参考は中日両国文明間の似た遺伝子をさらに掘り起こし、両国民間の相互理解・信頼・友情を深め続け、両国関係の未来のためにさらに素晴らしい展望を切り開くことに資すると信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月10日