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japanese.china.org.cn |21. 10. 2019

中日高等教育フォーラム、専門家は交流と協力の強化に期待

タグ: 教育 フォーラム 交流 協力


 中国教育国際交流協会と日本学生支援機構(JASSO)が共催する中日高等教育フォーラムが18日、北京で開催された。中日両国の大学及び教育界の専門家・学者らは、「中日高等教育の連携と展望」というテーマをめぐり、両国の教育界が現在迎えているチャンスと課題について共に議論した。



 中国教育国際交流協会副会長の張秀琴氏が挨拶の中で、新中国成立から70年に渡り中国が教育分野における国際交流・協力事業で手にした成果を紹介し、次のように述べた。70年に渡り、特に改革開放から41年に渡り、中国は全面的で多層的で幅広い、教育対外開放の構造を形成した。我々は現在、188カ国及び地域と教育協力交流関係を構築し、46の重要な国際機関と教育交流を展開しており、48カ国・地域と学歴・学位相互承認協定に署名している。国内外が協力する教育機関及びプロジェクト数は2426にのぼる。昨年の訪中留学人員は50万人弱にのぼり、出国留学人員は66万人を突破した。教育の国際的な影響力が大幅に向上した。在日中国人留学生は昨年11万5000人にのぼり、在中日本人留学生は1万4000人を超えた。


 張氏によると、今後長い期間に渡り、中日両国は新たな相互学習の時期を迎える。現在の日本は高度成長後の安定的な発展段階に入っているが、社会管理、教育管理、科学研究、産学研協力などの面で依然として、中国が参考にし学習すべき多くの点がある。同時に中国の経済も高度発展から中高速・高品質発展段階に移り、徐々に国際舞台の中央に向かっている。そのため中日の相互学習は、今後の両国間の非常に重要な教育交流モデルであるはずだ。



 中国教育部教学指導委員会日本語専門教学指導委員会主任の修剛氏は、中日両国の高等教育界の具体的な交流・協力について次のように指摘した。中日両国は現在、高等教育の研究水準と国際水準を高め、学生の総合能力を強化し、複合型人材を育成するため取り組んでいる。国情が異なることから、両国の人材の需要には小さな差がある。しかし全体的に見ると、学生の論理的思考、異なる文化への理解、倫理観、専門的な知識の備え、知識を伝える能力を重視している。両国がこれらの分野で交流と協力を強化し、より多くの優れた人材を育成することを願う。



 京都大学大学院教育学研究科教授の南部広孝氏はこの提案を支持し、次の観点を示した。中日間で多元的かつ深みのある双方向高等教育交流が展開中だ。これらの交流活動において、国、大学、教員個人といった各レベルで積極的な思想交流を推進することで、人材育成に関するより多くの方法、教育改革のインスピレーションを得ることができ、グローバル化の中で大学が発揮すべき力を発揮できる。これは両国間の相互理解を促進し、両国のさらなる協力の基礎を固めるはずだ。


 中日高等教育フォーラムは第20回中国国際教育年次総会のサブフォーラムの一つだ。同年次総会は17-20日に北京国家会議センターで開催された。テーマは「教育2035:未来の世界について語ろう」。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月21日