中華人民共和国成立70周年を祝賀し、中日間の青少年交流を促進するため、人民中国雑誌社と新星出版社が共同出版した大型漫画作品「血と心——日本籍の解放軍戦士・砂原恵のドラマティックな人生」の出版記念座談会が8日に北京で開催された。人民中国雑誌社、中国国際友人研究会、北京市人民対外友好協会、新星出版社が共同で開催した。人民網が伝えた。
この作品は漫画の手法で、1932年に日本の福岡県で生まれた砂原恵さんの人生を伝える。幼い頃に両親に連れられて一家で中国の東北地方にやって来たこと。日本の敗戦直前に父親が阜新市(遼寧省)で亡くなったこと。母親と一緒に各地を転々とし、雇われて働く農業労働者になったこと。1948年に中国人民解放軍に入り、遼瀋戦役や平津戦役に参加したこと。新中国成立後は中日友好に取り組み、中国の改革開放を支援し、中日経済交流に身を投じたこと。こうしたエピソードを通じて、砂原さんのドラマティックな人生を再現する。
座談会には同協会の張謙・常務副会長と中国外文出版発行事業局の陸彩栄副局長が出席してあいさつをしたほか、この作品を企画した同雑誌社の王衆一編集長、作者の若手漫画家・李■(日へんに均のつくり)さん、同出版社と同研究会の関係責任者らが次々に出版への祝辞を述べ、企画や創作の背景・過程などを一緒に振り返った。
この作品は2020年3月に日本での出版が予定される。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月10日