東京の南京大虐殺東京証言集会の現場で11日、南京大虐殺の生存者である葛道栄さんのビデオメッセージ(画面左側)が公開された。
南京大虐殺の犠牲者を追悼し、中国侵略旧日本軍の残忍な暴行を暴露するため、日本の南京東京証言集会実行委員会が主催する「南京大虐殺から82年 2019東京証言集会」が11日夜、東京で開催された。集会は日中両国民に対して、歴史を忘れず共に平和的で友好的な未来を構築するよう呼びかけた。
主催者側の招待を受け、南京大虐殺の生存者である葛道栄さんの子、葛鳳瑾さんが父の代わりに集会に駆けつけた。葛道栄さんの3人の家族が南京大虐殺で殺害された詳細な状況を日本人に向けて語った。葛鳳瑾さんは、「生存者の次の世代として、この苦難の歴史を胸に刻むほか、南京大虐殺の真相を人々に語り伝え、南京大虐殺の証言をする必要がある。より多くの若者がこの歴史を理解し、記憶することを願う」と表明した。
江蘇省社会科学院の孫宅巍研究員は主催者側の招待に応じ、「悲壮なる南京防衛戦の真相」と題したスピーチを行った。「南京攻略は日本軍の既定目標」「中国軍人の勇敢なる戦闘」「防衛戦の重要な歴史的地位」という3つの面から、南京大虐殺の歴史的背景、すなわち南京防衛戦の歴史の真相を紹介した。「南京防衛戦の真相を温めるのは恨み続けるためではなく、歴史の経験を総括し、人類に災いをもたらした日本軍国主義の復活に常に警戒し、世界の恒久の平和を共に勝ち取り、守るためだ」
日本各地の市民100人弱が同日、活動に参加した。明治大学大学院の学生は、記者に「私は2015年より毎年この集会に参加している。主催者側は毎年、別の人を招待する。彼らは異なる場所と状況下における大虐殺を語るが、これな日本では(歴史の真相を学ぶ)得難い機会だ。私はいつも目に涙をためながら傾聴し、(一人の日本人として中国人に)申し訳ないと感じる」と述べた。また彼は、日本の一部の人が歴史の真相を知らず、さらには歴史を意図的に書き換え忘却し、南京大虐殺の存在を否定しようとする人がいる社会の現状を懸念しているという。
東京の南京大虐殺東京証言集会の現場で11日、南京大虐殺の生存者である葛道栄さんのビデオメッセージ(画面左側)が公開された。
東京の南京大虐殺東京証言集会の現場で11日、南京大虐殺の生存者の子、葛鳳瑾さんが父の代わりに証言した。