クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内に取り残されていた乗客が現地時間19日、正式に下船を開始した。日本の厚生労働省によると、19日には乗客500人が下船し、自宅で正常な生活に戻る見通しだ。
NHKの報道によると、現場では両手にトランクなどの大きな荷物を手にした乗客が船から出てきた。また横浜港の埠頭では十数台のバスが待機していた。これらのバスは下船した乗客を主要駅などに送る。厚労省によると、下船した乗客は自宅で正常な生活に戻るが、厚労省は電話により数日に渡り健康状況の確認を行う。
厚労省の発表によると、19日には500人の乗客が下船し、全員の下船が終わるのは21日の予定。厚労省は船内の全乗客のウイルス検査を実施しており、19日より数回に分け乗客の下船を行うことを決定した。しかし感染確定者と同じ部屋にいた乗客は検査結果が陰性であっても、船内に14日滞在し健康状況に問題がないことが確認されてからの下船となる。
ダイヤモンド・プリンセスは1月20日に横浜を出発したが、その後船内で新型コロナウイルス肺炎の感染が確認されたため旅行を中断し、2月3日に横浜港に戻った。厚労省は5日、船内のすべての乗員を海上で14日隔離する必要があると発表した。現地時間18日午後11時現在、日本国内の新型コロナウイルス肺炎感染確定者は616人で、うち同船内の乗員は542人。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月20日