中国国務院新聞弁公室が提唱・支持し、中国外文局と日本の言論NPOが共同で主催する第16回「北京・東京フォーラム」が11月30日から12月1日にかけて、北京と東京の2つの会場でビデオ形式で開かれる。テーマは「コロナ後の世界で目指すべき秩序と中日両国の役割」。
(撮影者・南部健人)
日本の福田康夫元首相は基調演説の中で、中日両国は北京―東京フォーラムを機会とし、世界平和の今後に我々の知恵を捧げるべきと指摘した。福田氏は以下のように発言した。
過去数年の東京―北京フォーラムは世界の動向に非常に注目し、かつ日中両国がその中でどのような力を発揮すべきかについて議論してきた。今回は第16回だが、我々は実際、日中両国が世界のために何ができるかを以前にも増して思考すべきだ。米中関係の大きな変化により世界に大きな変化が生じた。現在はさらに新型コロナウイルスの感染が世界で拡大し、世界の不確実性と不透明感がさらに深まり、米国では新たな政権が誕生した。我々は東京―北京フォーラムを機会とし、世界平和の今後に我々の知恵を捧げるべきだ。
日中両国の基礎は国民間の関係にある。両国の国民が相互理解し、相互信頼できれば、これは非常に重要だ。国民間で直接的な交流を展開し、相手国を身をもって感じることで相互理解が生まれ、相互信頼がもたらされる。そのため我々はより広い分野・範囲の人文交流を展開するべきだ。そのために我々は昨年10月、特別に一般財団法人日本アジア共同体文化協力機構を設立した。日中間でまず何かをやり、最終的にアジア全体への拡大を目指す。東京―北京フォーラムも積極的に提案し、両国の国民の相互理解をさらに深めることを願っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月30日