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japanese.china.org.cn |30. 11. 2020

人類運命共同体の理念で、新時代の中日関係を計画=国務院新聞弁公室徐麟主任

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「北京―東京フォーラム」開幕式で基調演説を行う徐麟氏


 第16回「北京―東京フォーラム」が30日に開幕した。フォーラム中国側指導委員会主任、国務院新聞弁公室主任の徐麟氏は基調演説の中で、「世界は現在、百年に一度の大変動を迎えている。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより国際情勢が急激に変化している。一国主義と保護主義が台頭し、国際構造に深い調整が生じ、不安定・不確実な要素が大幅に増加している。これらを背景とし、いかに両国関係を正しい軌道上で持続的に前向きに発展させ、新時代の要求に合致する中日関係を構築するかは、我々が深く思考すべき時代の命題だ」と指摘し、次の3つの思考を掲げた。


 (一)情勢が複雑で厳しくなるほど、我々は時代の大きな流れをはっきり認識し、人類運命共同体の理念により新時代の中日関係を計画するべきだ。新型コロナウイルスなどの世界的な問題が現在、かつてない挑戦をもたらしている。人類社会は苦楽を共にしており、各国の利益と安危がつながっており、一国だけ無事で済むということはない。手を携えることで、初めて人類に共通する挑戦に対応できる。我々は世界的な高みに立ち、人類運命共同体の理念により両国関係の発展を思考・促進するべきだ。相互尊重、大同につき小異を残すを基礎とし、手を携え協力する互恵・ウィンウィンの新構造の構築を積極的に推進し、両国関係を正しい軌道上で持続的に前向きに発展させるべきだ。


 (二)不確実な要素が増えるほど、我々はいっそう共に責任を担い、新時代の中日関係の良好な相互作用を促進するべきだ。感染症は世界経済に大きな衝撃を及ぼしており、今後は不確実性に満ちている。中日両国に矛盾と食い違いが存在するが、より多くの共通する利益を持ち、数多くの共通の挑戦にも直面している。両国はいずれも世界の主要経済体、地域の重要な国であり、感染症と戦い世界を正常な発展の軌道に戻らせる大きな責任を担っている。両国は共に責任を担い、両国間の敏感な問題を処理し、食い違いを適切にコントロールすることで、中日関係を極力安定的に発展させ、不確実な世界に確実な要素をもたらすべきだ。


 (三)一国主義と保護主義が勢いを振るうほど、我々は共通の利益を拡大し、新時代の中日関係の発展に原動力を追加するべきだ。感染症が世界の産業チェーンとサプライチェーンに衝撃を及ぼし、一国主義と保護主義が日増しに世界ガバナンスメカニズムの力を弱めている。中日両国はアジアと世界の重要な国として、開放型世界経済及び国際協力体制を共に維持する責任を持つ。中国市場は巨大で、発展の強靭性が高く、両国の経済の相互補完の優位性が依然として顕著だ。双方は協力の革新をさらに掘り下げ、より多くのより広い共通する現実的な利益を拡大し、手を携え新時代の中日関係の長期安定を推進すべきだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月28日