外交部が17日に開いた定例記者会見で、趙立堅報道官は、「米日の共同声明は中国側の対外政策を悪意をもって攻撃し、中国の内政に著しく干渉し、中国側の利益を損ねようと企んだ。中国側はこれに強い不満と断固たる反対を表する。我々はすでに米日双方に厳重抗議した」と語った。
趙報道官の批判の中で最も印象的だった言葉は、背信行為である。
背信行為とはどういうことか。
約束を守らず、モラルに反する。顔では笑っていながら、背後から容赦なく突き刺す。
誰のことを言っているのか。
日本である。
米日は今回の「2+2」会談で、様々な角度から中国を公開攻撃し、南中国海、東中国海、釣魚島、香港地区、台湾地区、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西藏などに言及し、中国より中国に関心を示した。
これはどういった行為か。
事実と真相を全く顧みず、中国の内政に露骨に干渉し、対中包囲網を築こうとしている。
米国はともかく、日本はそうすべきではない。
過去数十年、中日関係は起伏を繰り返したが、ここ数年は低迷を脱し、良好だったことを認識する必要がある。
一昨年の年末、安倍氏は訪中し、中国側に対して「日中関係の発展は良好であり、日本は新時代のニーズに合った日中関係を構築する必要がある」と述べた。
新時代のニーズの日中関係に注目してもらいたい。
昨年のコロナ流行時、「山川異域・風月同天(山川域を異にすれども、風月は天を同じとす)」、中日の防疫協力は美談となった。
昨年2月、安倍氏は訪問する中国の官僚に対し、「日中両国民は共同防疫で友好を示し、中国の指導者の訪日に期待している」と述べた。
菅義偉氏は安倍氏を引き継いだ後、中国側の指導者と電話で話し、「日本側は中国を高く重視し、日中関係を最も重要な二国間関係の1つと考え、日中関係のステップアップを推し進める」と約束した。
ステップアップに注目してもらいたい。
約束を耳元で囁き、中日間に近ごろ激しい衝突はないというのに、日本が米国と一緒に背後から突き刺すとは想定外だった。
なぜか。
趙報道官がはっきりと述べたように、日本は中国の台頭と復興を阻止するため、自分の利益しか考えていない。
中国をけん制するため、本当に恥知らずである。
この世界で多くの人が最も憎いと思ったのは、どれほどずる賢く恥知らずかではなく、信義に背き背後から突き刺したことである。
日本のこのような行為は米国の機嫌を取ることが出来るが、背信行為は良好な中日関係を逆転させ、日本自身にとっても、地域全体にとっても何のメリットもない。
日本にとって、米日関係は非常に重要だが、日本が大国であるからには、米国について行き手先になってばかりでは、痛い目にあうことになる。
一昨年に安倍氏との会談で、中国の最高指導者が「新時代の中日関係の策を立てるには、まず戦略の共通認識を明確にする必要がある」と述べたことを思い出してほしい。戦略の共通認識とは何か。
指導者は続けて、「世界的な広い視野から両国関係を思考、計画し、互いに尊重し、小異を残し大同を求めることを基礎に意思疎通と協調を強化し、協力と互恵・ウィンウィンの新局面の構築を積極的に推し進めるべき」と述べた。
これこそが新局面である。
米国の後ろに隠れ、中国に不意打ちをするのではない。足にしがみついているようでは、隣国を不快にさせる。隣国は永遠に隣国である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月18日