ある日本メディアは24日の外交部定例記者会見で、「外交部は外国の中国駐在記者に中国のワクチンを接種した。中国側がこのようにした目的は何か」と英語で質問した。この質問は外交部の華春瑩報道官を笑わせ、記者に「あなたは昨日ワクチンを打ちましたか」と質問を返した。記者が「打ちました」と答えると、華春瑩報道官は「あなたは私たちに何の目的があると思いますか」と逆に質問した。
華春瑩報道官は以下のように説明した。多くの外国人記者が私の同僚や私に、個人の健康および仕事に必要などの面を考慮し、中国で中国産の新型コロナウイルスワクチンを早急に接種したいと考えており、中国側にサポートしてもらいたいと話した。外交部新聞司はこれまでずっと、外国の中国駐在記者の中国での生活と仕事に支援と便利を提供している。外国人記者の関心に応えるため、外国人記者の身体の健康を考慮し、外交部新聞司は中国の関係部門と連携し、事情理解・任意・自費・自担リスクという原則のもと、外国人記者とその家族の適齢者に中国のワクチンを接種することにした。
さらに華春瑩報道官は、通知を受け取った外国人記者は喜んで申し込んだと話した。前日には27カ国のメディア71社の約150人の外国人記者がワクチンを安全かつ順調に接種したという。華春瑩報道官は、「多くの人が私の同僚に、春の贈り物だと感謝した。彼らも中国のワクチンの安全性を実感し、中には中国にいるほかの外国人記者にもワクチン接種を勧めたいと話す記者もいた」と話した。
また華春瑩報道官は以下のように述べた。目的を言うのであれば一つしかない。中国にいる外国人記者に配慮し、彼らの健康を気遣い、中国での仕事と生活に便利を提供することである。外国人記者の職業の敏感性を考慮し、例えば中国が宣伝するのではないかと考える人もいるが、ワクチン接種時に中国側は撮影も報道も一切していないことに気がついたと思う。私たちは宣伝しようとは考えていない。質問に対して満足できる答えが得られたことを望む。
「私に悪意はなかった」。質問したテレビ東京の北京駐在記者の佐藤真人氏は24日、『環球時報』の記者に対し、中国がこの活動に何を期待しているのか「普通に」質問したかっただけで、日本語を英語に訳し、さらに中国語に訳したら「語気が強まったようだ」と話した。
テレビ局の記者である佐藤真人氏は『環球時報』の記者に対し、「ワクチン接種は撮影と取材を行うためで、中国ですでに多くの人が接種し、副作用も現れていない。そのため、3月23日に中国で1回目の接種を受けた。今のところ不調はなく体調も良好で、4月13日に2回目の接種を受ける」と述べた。
佐藤真人氏は、「普段、中国語を学んでいるが、記者会見で中国語を話す自信がなかったため英語で質問した。英語もまだ問題があり、もっと練習しなければいけない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月25日