真っ先に訪米、日本の計算通りになるか?

真っ先に訪米、日本の計算通りになるか?。

タグ:菅義偉 訪米

発信時間:2021-04-15 15:29:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 

 米国の箔をつける

 

 日本国内を見ると、菅氏は与党・自民党の総裁で、その任期は9月末で終了となる。日本の本国会の衆議院の会期は10月までで、首相はその前に自党にとって有利なタイミングで衆議院を解散し選挙に挑む。菅氏が自民党を率い予想通りの勝利を収め、自民党総裁に再選し首相の座を保つためには、政治の成績により一定の支持率を維持しなければならない。

 

 しかしながら菅氏は現在、さまざまな課題に直面している。日本が新型コロナウイルスの感染対策として発令した2回目の緊急事態宣言を解除後、感染の第4波が到来した。日本政府は最近、東京を含む多くの地域で緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」の適用を余儀なくされた。日本のワクチン接種もその他の先進国、さらには多くの発展途上国より大幅に遅れている。世論調査によると、日本人の多くが政府の感染対策とワクチン接種活動に不満を持っている。

 

 また安倍晋三前首相の桜を見る会、菅氏の長男による総務省幹部接待など一連のスキャンダルが、国民の菅政権への信頼を損ねている。内閣支持率は一時的に30%の危険ライン付近まで低下した。

 

 期待されている東京五輪も、現在の感染状況により不確実になっている。共同通信社が12日に発表した最新の世論調査によると、日本人の7割以上が東京五輪を中止か延期すべきとしている。またこの世論調査によると、「次の政権の首相にふさわしい人」で菅氏は4.9%のみで5位だった。

 

 この状況下、訪米により「外交の成果」を手にして支持率を上げることが、菅氏の大きな計算であることは間違いない。しかし国内の急速な感染拡大を無視し、福島原発の放射性物質を含む汚染水を海洋放出し国際社会から怒りを買うことも顧みず、日本の首脳が米国との「縁結び」に専念すれば、日本人は不快にならないだろうか。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月15日

<  1  2  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで