生態環境部「日本は国際社会に対して責任を負うべき」

生態環境部「日本は国際社会に対して責任を負うべき」。日本政府は自国民の反対と国際社会の問題視を顧みず、安全な処分方法を尽くしていない状況下で、周辺諸国や国際社会と十分な協議をせずに…

タグ:福島 原発 事故 汚染水

発信時間:2021-04-20 15:10:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本の福島原発事故の処理済み汚染水の海洋放出問題が最近、社会的に幅広い関心を集めている。こうした問題について、生態環境部(国家核安全局)の担当者を取材した。


【質問】福島原発事故の処理済み汚染水の海洋放出という日本の決定をどう見るか。


【回答】日本政府は自国民の反対と国際社会の問題視を顧みず、安全な処分方法を尽くしていない状況下で、周辺諸国や国際社会と十分な協議をせずに、一方的に汚染水の海洋放出という決定を行った。日本の隣国であり、利害関係国である我々は、これに重大な懸念を表明する。日本政府が自国民及び国際社会に対して責任を負う姿勢で、各種の安全な処分と放出の方法について、踏み込んだ研究と論証をさらに行い、全面的かつ速やかに情報を公開し、利害関係者と十分な協議を行った上で、慎重に決定を行うことを望む。


我々は事態の推移をしっかりと追い、海洋生態環境にもたらしうる影響について真剣なアセスメントを行い、海洋放射能環境のモニタリングを強化して、我が国の海洋生態環境の安全を確保していく。


【質問】日本の福島原発事故の処理済み汚染水を各国原発の正常稼働時の液体放出物と比較する考えがあるが、これをどう見るか。


【回答】日本の福島原発事故の処理済み汚染水は原発の正常稼働時の液体放出物とは本質的に異なる。第1に発生源が異なり、第2に放射性核種の種類が異なり、第3に処理の難度が異なる。福島原発事故の汚染水は事故後の溶融(メルトダウン)・損傷した炉心に注入した冷却水及び原子炉に滲み込んだ地下水や雨水からなるものであり、溶融した炉心に存在する各種の放射性核種を含み、処理の難度が大きい。これと比べ、原発の正常稼働時に生じる汚染水は主として生産工程廃水、地上廃水からなるものであり、少量の核分裂性核種を含む。これは国際的に通用する基準を厳格に遵守し、最良で実行可能な技術処理を採用し、厳格なモニタリングを経て基準に達した後に計画的に放出しており、放出量は規制値を遥かに下回っている。(編集NA)


「人民網日本語版」2021年4月20日

 

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