内蒙古自治区興安盟の日本傀儡政権時代に旧日本軍の遺棄した弾薬が発見された場所。(撮影・包青松)
内蒙古(内モンゴル)自治区出入国国境検査総合ステーション興安国境管理支隊が18日に明らかにしたところによると、同支隊の警察官が国境地域で日本傀儡政権時代に旧日本軍が遺棄した弾薬を発見し、集中的に回収した。鑑定作業の後、集中的に廃棄するという。中国新聞網が伝えた。
興安盟はかつて中国で旧日本軍が最も早く侵略した地域の1つだ。旧日本軍は投降後、大量の弾薬を地中に埋めて隠し、現地の人々の生産活動や生活に大きな危険性を残した。毎年、さまざまな種類の砲弾や手榴弾が人の手で掘り出されている。
内蒙古自治区興安盟の日本傀儡政権時代に旧日本軍の遺棄した弾薬が発見された場所。(撮影・包青松)
6月17日10時、同支隊の五岔溝国境派出所は管轄区域の住民から、「山の上で植物を摘んでいたら、砲弾のような金属でできた物体を見つけた」との緊急通報を受けた。警察官が現場に駆けつけ、長さ約30センチメートルほどの遺棄された砲弾3発を発見した。
一通り現場検証を行った結果、この砲弾は旧日本軍が中国を侵略した時期に遺棄したものであり、信管は壊れていたが、内部の装置は壊れておらず、強い衝撃を受けると爆発する可能性があることがわかった。
危険性を徹底的に調べるため、警察官は引き続き砲弾があった場所の周囲を掘り進め、12-30センチのさまざまな種類の砲弾8発と手榴弾1個を次々発見し、警察官が安全な場所まで移動させた。その後、付近のエリアを大規模にしらみつぶしに調べたが、今のところ他の危険な遺棄物は発見されていない。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年6月20日