日本オリンピック委員会（JOC）の山下泰裕会長は29日、北京冬季五輪がコロナ禍の世界に希望、勇気、力を届けることを信じていると述べた。

　山下氏は北京冬季五輪テーマ展の開幕式であいさつし、「北京2022冬季五輪・パラリンピックの開催を心からお祝いする。2021東京五輪が閉幕したばかりのようだが、わずか2カ月で北京で冬季五輪が開催される」と述べた。

　山下氏はあいさつの中で、代表団と共に北京を訪問すると表明した。「日本代表団の選手数は最終決定していないが、選手やコーチなどを加えると200人を超える。日本国民が期待する優れた成績を収められるはずだ。また今回出場する選手がベストパフォーマンスを発揮することを願う」

　山下氏はまた、「先月ギリシャで全206カ国及び地域の五輪委員会が参加する会議が開かれた。IOCのバッハ会長及び東京五輪に参加したすべての委員が発言の中で、日本がコロナ禍に五輪を成功させたことに謝意を表した。日本でなければ開催は困難だっただろうとのことだった。コロナはまだ終息していないが、私もこのような気持ちで北京五輪の成功を願っている」と述べた。

　山下氏は史上最も偉大な柔道選手と呼ばれる。今年64歳の山下氏は選手時代に203連勝の記録を作った。山下氏はあいさつの中で、自ら参加した中日柔道交流について特別に振り返った。

　「外務省から全面的なサポートを受け、2007年に青島での日中友好青島柔道館の建設に、2010年に南京での日中友好南京柔道館の建設に関わった。現在まで柔道を通じ、中日の間で多くの友好交流が行われている……（中略）……今後も中国及び隣国とのスポーツ交流をいっそう重視し、これを通じ相互理解と友好親善を深める」

　山下氏は、「2カ月後の北京冬季五輪・パラリンピックで選手が十分に実力を発揮し、光輝くと同時に、互いに友好親善に尽力することを願う。この友好の行動が世界各国（地域）に希望、勇気、力をもたらすからだ。北京五輪の成功を心よりお祈り申し上げる」と述べた。

　山下氏は最後に、「北京冬季五輪の準備作業がすでに終了していると聞いている。北京の競技場で世界のすべての選手がベストパフォーマンスを発揮すると信じている。中国、日本、世界のすべての選手が成功を手にする祭典になることを心より願っている」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年11月30日