​中国とのデカップリングは「日本の損失の方が大きい」=東大教授

中国網日本語版  |  2022-11-23

​中国とのデカップリングは「日本の損失の方が大きい」=東大教授。

タグ:デカップリング 貿易 日用品 経済規模

発信時間:2022-11-23 13:24:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 東京大学社会科学研究所教授、中国経済問題専門家の丸川知雄氏は、このほど発表した文章の中で、「日本はなぜ中国とのデカップリングを急ぐのか?」と詰問した。この有名な「中国通」は、日中の経済関係は広範で深いと見ている。中国の昨年のGDPは日本の約3.4倍で、中国の貿易額は日本の4倍だった。丸川氏は、この単純なデータからも日中の貿易を中断する、もしくは日本企業が中国事業を一時停止すれば中国が一定の損失を被るが、日本の損失の方が大きいことは明らかだと見ている。

 

 丸川氏は、「中国とのデカップリングによる日本の損失は多岐に渡る。まず日本は多くの日用品の供給国を失う。たとえば 電灯、携帯電話、テレビ、冷蔵庫、家具、衣料品、玩具、マスク、さらに蕎麦や野菜などの食品だ。これらの製品の供給で日本は100%中国に依存しているわけではないが、中国以外からの供給は量が限定的であるか割高だ。次に日本は主な輸出先を失う。日本は中国に半導体材料や化学品など多くの製品を輸出している。デカップリングは、日本が最も主要な輸出先を失うことを意味し、この損失はその他の市場で補えない」と分析した。

 

 丸川氏はさらに、「一部の人はこれらを意識しておらず、その記憶は依然として前世紀に留まり、中国の経済規模が日本の4分の1か5分の1しかないと考えているようだ」と強調した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月23日

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