2016年の全国両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)が開催中だ。毎年の両会において、赤い服を着た女性記者が注目を集める。女性記者はなぜ赤い服を好むのだろうか。これは赤が中国で特殊な文化的意義を持つことのほか、次のような歴史の流れがあるからだ。
1998年、時の朱鎔基総理は記者会見で、赤い服装をした鳳凰衛視の呉小莉記者を名指しし、「鳳凰衛視の呉小莉の面倒を見てやってくれ、私は彼女の番組が大好きだ」と発言し、会場を震撼させた。その後、毎年多くの女性記者が、赤い服を着るようになった。
重要な会議で質問のチャンスを得るために、記者は服装に工夫をこらしている。人々の中で司会者の注意を引きたければ、最も効果的な方法は色だ。赤い服、赤いスカーフは目立ち、司会者も指名しやすい。何列目に座っている赤いスカーフをつけた女性と呼べば便利だ。2009年の全国政治協商会議の初の記者会見において、司会者は30分内にスカーフをつけた女性を3回連続で指名した。
しかし一部の司会者はまったく別のやり方をする。ある記者会見の司会者は、出来るだけ派手な服装をした記者を避け、事前に質問者を決めてあるという誤解を避けると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月11日