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改革開放30周年:教育レベルの向上
発信時間: 2008-10-26 | チャイナネット
 中国国民の教育レベルは30年の努力を経て急速に向上してきた。15歳以上の国民の平均教育年数は8.4年を超え、大学以上の学歴を持つ人は全国で7千万人を超えた。中国は、人口大国から人材大国への歴史的な転換を実現したといえる。中国の教育事業は現在、人材強国の建設に向けた新たな出発点に立っている。

 ▽教育の機会が増加

 先進国が百年以上かけて実現した9年制義務教育を、中国は20年もせずに実現した。これは世界の教育史に残る大きな成果だ。全国人民代表大会は1986年、「義務教育法」を発表し、9年制義務教育の実施を明確化した。中国の義務教育はこの時、新たなページをめくった。

 21世紀に入ってまもなく、中学入学率は85%を超え、9年制義務教育の普及は最初の目標を実現した。義務教育の普及程度は人口の多い発展途上国のトップに立っている。

 中国の義務教育はその後、新たな発展段階に入った。07年末までに、9年制義務教育の普及率は99.3%に達し、普及県数は全国の98.5%を占めるようになった。職業教育も急速な発展を続けた。中等職業教育の生徒募集規模は07年には810万人に達し、普通高校の生徒募集規模に相当する規模を実現した。

 改革開放政策の実施とほぼ同時に再開された大学教育もここ30年で大きな発展をとげた。1999年に行われた学生募集人数の拡大によって、中国の高等教育は大衆化時代に入った。教育部の担当者によると、1978年から2008年までの総計で、一般大学への出願数は約1億2800万人、入学者数は約5386万人だった。中国の各高等教育機関の在学者数は現在、2700万人に達し、世界一となっている。大学入学率は23%に達した。

 改革開放は、世界で学ぶチャンスを多くの学生に与えた。中国の各種留学生は1978年から2007年末までに121万2千人に達し、留学生規模も1978年の860人から2007年の14万4500人へと飛躍的に増大した。

▽教育の公平化

 教育の公平さは社会の公平さの基本的な要素だ。国務院は、東部・西部間と都市・農村間の義務教育での格差を縮小するため、義務教育の普及と非識字者の一掃のための計画を04年から4年前後をかけて西部地域で実施することを決定した。07年末までに、西部地域の人口の98%で義務教育普及と非識字者一掃が実現された。

 06年から開始された農村義務教育経費保障制度の改革では、義務教育の経費が国家財政の保障範囲に全面的に組み入れられ、義務教育を行う40万以上の学校と1億5千万人近い農村の小中学生が利益を得た。

 国務院はこれを土台とし、義務教育段階にある都市の生徒の雑費を08年秋学期から免除することを決定した。この政策は現在、全国で順調に実施され、義務教育を行う都市の2万5900校と都市の2821万人の小中学生が利益を得ている。

 政府はさらに、経済的困難を抱える高等教育段階の学生を支援するため、国家助学金・国家激励奨学金・国家奨学金・国家助学ローン・師範大生無料教育などを有機的に組み合わせた支援政策システムを構築した。また経済的困難を抱える中等職業学校の生徒に対しても新たな支援政策が実施され、これらの生徒の90%が支援の対象となっている。

 ▽教師のレベルも向上

 1999年、教養教育が国家の重大政策に組み込まれ、教育方針に対する時代に合った変化が加えられた。2001年には基礎教育課程改革が開始され、教育モデルや教学方式に大きな変化が起こった。生徒のクリエイティブな精神や実践能力はこれによって大きく強化された。

 教育面でのここ30年間の大きな変化は、教師の資質の向上にも現れている。教育部担当者によると、義務教育段階の農村の学校に教師を派遣する計画が06年に正式に開始され、資格を有する多くの教師が各地の事情に応じて辺地の学校へと送り出された。中国で教師の資格を持つ人は07年までに1963万6300人にのぼった。全国の一般の小学校・中学校・高校に務める専任教師の学歴合格率はそれぞれ99.1%・97.2%・89.3%となっている。(編集MA)

 「人民網日本語版」2008年10月26日

 

 

 



 

 



 
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