ロンドン五輪女子サッカー決勝戦は、昨年のワールドカップ決勝戦と同じく、日本対アメリカとなった。歴史が繰り返されるか、それともアメリカがリベンジを果たすか。いずれにせよ、好勝負が期待される。

前回のオリンピックで4位に終わったなでしこジャパンは、近年の活躍によりサッカー界を震撼させている。昨年のワールドカップで優勝すると、なでしこジャパンは1年前の勝利に安心することなく、チームワークを維持した上でフォワードを強化した。なでしこジャパンは今大会、すでに6ゴールをあげている。澤穂希はすでに33歳のベテランだが、多彩な戦術で相手チームを翻弄する。

男子サッカーと同じく、なでしこジャパンはチームワークを長所としている。アメリカが勝つためには、技術と能力の他に忍耐力が必要とされる。アメリカは1年前の悲劇を忘れておらず、「ワールドカップの敗戦から、日本との再戦を願ってきた」と語った。アメリカはオリンピック3大会連続で金メダルを獲得しており、日本に新たな歴史を創らせるわけにはいかない。

決勝戦では、これまでと変わらぬ日本と、変化したアメリカを見ることができるだろう。両チームは準決勝で、それぞれひやりとさせられる場面もあった。フランスは同点弾を惜しくも逃し、日本が最終的に勝利を収めることとなった。前回の北京五輪で金メダルを獲得したアメリカは、カナダに大逆転を許すところだった。カナダは4対3の結果に納得できず、延長ロスタイムの劇的な幕切れは、不公平な審判のせいであったとされた。

ぎりぎりの勝利を手にした両チームは、またこれまでとは違った試合を見せてくれるだろう。グラウンドでの決着に期待しよう。

「中国網日本語版（チャイナネット）」 2012年8月9日