イギリスの写真家ゼッド・ネルソンさんは、作品「Love Me」の中で、美容文化を動かす無形の力とその巨大な影響を分析した。　

 西洋美を追い求める傾向が強まり、美容業界は急成長するグローバル化産業になっている。ますます狭まる西洋の美の基準は、グローバルブランドのように世界各地に広まり、一種のグローバル化を実現した。人々はこの文化の創造者であると同時に、被害者でもある。彼らは強大な社会の力に支配され、とどまることを知らない身体改造の文化の中で特徴を失い、自分を愛する能力を失った。　

 利益を追い求め、多くの機関が参入した。ヨーロッパでは、銀行が美容整形にローンを提供している。米国では、美容関係の年間消費が教育を上回る。人類は「美容文化」の元凶である。若さと発展が追求される社会で、年をとることは話題から避けられ、軽視、否定される傾向にある。人々は年をとることを受け入れたがらず、現実から目を背けて真実をごまかしている。

 「中国網日本語版（チャイナネット）」2013年7月31日