ホーム>社会 |
japanese.china.org.cn | 02. 11. 2013 |
6歳の子供と言えば、ちょうど遊び盛りの楽しい時期である。しかし、タイには、戦う「勇士」のような子供たちがいる。彼らは、両親に無理強いされ、仕方なくタイ式のボクシングである「ムエタイ」のリングに上がっているのだという。英紙『デイリー・メール』29日付の報道によると、ドイツで活躍するカメラマンのSandra Hoynさんは、「戦う子供」と題した写真集を発表し、ムエタイの修行をする子供たちの練習と試合の過酷さをモノクロ写真で表現した。
ムエタイは世界でも最も暴力的かつ残酷な武術の一つであり、殺傷力も高く、命に関わる事も多い。Hoynさんは2011年にタイの首都・バンコクを訪れた際、まだ幼い少年たちがムエタイの試合に参加している事に驚愕した。最年少の子は6歳にもなっていないという。タイでは、暴力的な武術が遊びの一環となり、ストレス発散の娯楽となっていた。その後、Hoynさんは1カ月に渡って、ムエタイの修行をする子供たちと交流し、彼らの練習や試合の状況に関する理解を深めた。
そんな中、Hoynさんはある事実を発見した。多くの親たちが子供のムエタイの実力を利用して、彼らを無理やり観客が狂喜する試合に参加させているということだ。中には、違法な賭けを行って、荒稼ぎをする親もいるという。親が自分の子供に巨額の賭けを行うため、子供は命がけで勝利を争う。そのようにして、子供たちは親の金稼ぎの道具になってしまっている。タイの文化では、子供が小さい頃からムエタイの練習をするのは一般的なことであり、注目される強いムエタイ選手になりたいと望む子供も少なくない。
写真は「新華ネット」より
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月2日
|
||