一枚の特写写真に「ブルーベリー」のような火星の粒状物質がくっきり写っている。

ワシントンにある国立航空宇宙博物館で９日、火星表面の貴重な写真展が開かれた。これらの写真は探査車オポチュニティとスピリットが撮影したものだ。

博物館には、以前話題になっていた火星上の球体「ブルーベリー」や、グセフから眺める日没の光景、探査車の火星での走行軌跡など50枚以上の貴重な特写写真が展示されている。

10年前、米航空宇宙局（NASA）が２機の探査機を火星に送り、90日間の観測任務を遂行した。この間数十万枚という写真が撮影された。

今回の展示会は地質学者ジョン・グラント氏が主催したもので、彼もかつてNASAの火星探査プロジェクトのメンバーであった。

彼は「写真一枚一枚には火星の美のみならず、その背後に科学の発見がもたらしてくれた物語がある。これらの写真はまるで探査車の目を通して宇宙を眺めているようだ」と語る。