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japanese.china.org.cn | 12. 02. 2014

日本の若者の人気集める軍備+萌少女の「二次元軍人」

タグ: 軍事,ブーム,二次元,若者,日本,少女

「新華僑報」は近日評論において、アメリカのハンバーガー文化で育った日本の若者は、危機感がないばかりか戦争に関心すら持っていなかったが、最近では日本の「二次元世界」(いわゆるアニメの世界)で軍事ブームが巻き起こっていると論じた。

現在、日本では陸、空、海自衛隊の軍備のグレードアップが慌しく進められており、10式戦車や空母「いずも」、F-35戦闘機など、新型兵器の登場は止まることを知らない。その影響が今や「二次元世界」にまで広がっている。角川ゲームスが開発・運営、DMM.comが配信するネットゲーム「艦隊これくしょん」は、まさに二次元世界の「いずも」なのだ。

このゲームは第二次世界大戦時の大日本帝国海軍の金剛、島風、長門、春雨といった駆逐艦(軍艦)を萌えキャラクターに擬人化し、「艦娘(かんむす)」と呼ばれるキャラクターを強化しながら敵と戦闘し勝利を目指すという内容である。「艦娘」の戦闘値は艦隊の実際の戦果によって設定されており、「艦娘」たちが装備する武器も実際の艦隊が搭載する武器が数値化されている。「艦娘」が「撃沈」されれば、実際の状況と同じように回復できないという設定になっており、ゲームの中で「作戦指揮官になったような感覚」になれることがこのゲームの最大の魅力だ。

ゲームは無料のため、各「鎮守府」はすべて満員状態で、多くの日本の若者が「提督」になれる日を今か今かと待ちわびている。軍事マニアや軍事オタクもこの二次元ゲームに夢中になっており、全国各地の書店では「艦これ」に関連の書籍が売り出され、一部書店では「提督の書庫」が設けられている。

また、「ガールズ&パンツァー」というアニメが今日本で人気を呼んでおり、このアニメの世界では、戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と並んで大和撫子の嗜みとされている。女子高生の西住みほは、過去のトラウマを理由として戦車道の存在しない大洗女子学園へ転校してきたが、文部科学省の指示で同学園の戦車道が復活する。こうしたストーリーは70年前に兵力不足で20歳以上の学生が筆ではなく武器を持たされていた日本を思わせる。

それだけではなく、「ガールズ&パンツァー」では陸上自衛隊の女性自衛官が教授として教鞭を執り、日本の軍需産業を代表する三菱重工が製造した第4代戦車、10式戦車まで登場する。日本と第一次、第二次大戦で戦火を交わしたナチスドイツやアメリカ、ソ連も擬似学園の形で登場する。これらの学園で女子戦車隊が使用する戦車も、両大戦で活躍したT-34-76、IV号の戦車などで、全国大会に参加する際の入場曲までも、ナチスドイツ国防軍軍歌や米軍軍歌、ソ連のカチューシャになっているから驚きである。

第二次世界大戦終焉から60年余りが過ぎた今日、アメリカのハンバーガー文化で育ち「平和ボケ」と称されながらも、艦隊や戦車に少女という好戦的な「セット」をハンバーガーとコーラのように組み合わせ群がっている日本の若者。彼らは知らず知らずのうちに何らかの影響を受け、感化されていくことだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月12日

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