劉さんは子供と武清文化公園を散歩する。欧州や日本など、高速鉄道が中国より少なくとも10数年早く発展した国では、地方と都市を跨ぐ通勤は、サラリーマンの一般的な生活になっている。しかし中国では、高速鉄道に乗り出勤することが、奇妙なことのように思われる。高速鉄道は駅の時刻表に左右され、乗車料金も割高だからだ。もちろんこの割高な料金も、北京市街地の高い家賃と比べれば大きな問題ではない。劉さんは、次のように計算した。「職場付近の1DKの古いアパートは家賃が4300元もした。天津と北京を週5日往復する通勤費は2000元以内で、半分以上も節約できる」