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japanese.china.org.cn | 21. 07. 2014 |
298人を乗せたマレーシア航空の旅客機が17日午後、ウクライナ東部のドネツィク州に墜落、乗客は全員死亡した。
この日モスクワからウクライナに向かうフライトは運行取り止めとなったため、記者は列車で80キロ離れた事件現場へと急いだ。
途中8ヶ所で検査を受け、張り詰めた空気の中20時間後に武装勢力が支配するドネツィク州に着いた。通過する車両も実弾の入った銃を持った武装メンバーによって厳しいチェックを受けており、メディア関係者も彼らの許可を得なければ事件現場に入ることはできなかった。 機体の残骸と被害者の遺体は十数平方メートルの地帯に散在していた。周囲の田畑には白い旗がなびいているのが見え、聞いてみるとそこは遺体が発見された地点だという。
遺体の安置を進めるドネツィク州の民間武装メンバー。周辺には遺体袋がたくさん見られた。
ある民間武装メンバーの話によると、彼らは事件現場をそのままの状態にしておくつもりだったが、ここ数日気温が30度前後の日が続き、遺体の腐乱を避けるために仕方なく遺体を集め、国際調査組織の到着を待っているという。
現場周辺には地元住民らが手向けた花や子どもの写真や、その子どもたちにと購入されたおもちゃも並べられていた。写真に写る子どもたちの笑顔が一瞬に奪われたと思うと、無残に散らばった残骸を直視できなかった。
事件の目撃者の一人であるアレキサンダーさんは、当時巨大な爆発音が三回聞こえたという。「初めは交戦による爆撃かと思ったが、外に出てみると目の前の光景に唖然とした。一面に残骸と死体が広がっていて、言葉では言い表せない光景でした」と振り返る。
飛行機の墜落時、民家に落ちてきた遺体もあったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月21日
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