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japanese.china.org.cn | 26. 09. 2014 |
しょっちゅう帰国するが、街の景観の変化の速さや、大型デパートの豪華できらびやかな様子には感心させられる。それと同時に、「これほどきれいで立派な建物であるのだから、細かい点に気を配れば完璧なのに」ともよく思う。
ここ数年、日本に来る中国人観光客は増加しており、休日のたびに知り合いが訪ねてきて、私は「高級ガイド」になり観光やショッピングに付き合う。富士山の麓や箱根で山を見ながら温泉につかったり、東京都内の皇居や浅草などを周ることが多い。そのほかに、東京ディズニーランドに行ったり、ショッピングしたりするのが東京の一般的な観光である。ショッピングでは銀座や新宿にある百貨店、ドラッグストアのほか、最もよく行く場所は千葉県木更津市にある三井アウトレットパークである。ここは首都圏最大のアウトレットで、200店舗以上のブランドショップ、各種の飲食店があり、掘り出し物を見つけたいのであればここに行くしかない。
友人に付き添って三井アウトレットパークに行った時、面白い現象に気がついた。友人はここのトイレやフードコート、キッズエリアを物珍しく感じたようで、「気配りされたデザインだ」「細かく考えられている」「これがあれば便利だ」「よくできている」などと感心し、携帯電話を取り出して人がいないすきにトイレの隅々を撮る人もおり、まるでビジネス視察のようだった。
長年日本で生活している私にとって、トイレに紙があり、きれいで故障していないことは普通のことである。しかし、友人はトイレや休憩所の様々な細かい設計に感動していた。中国から来た友人が感動するのも無理ない。
「人を見るときは細部を見ろ」とよく言うが、実は何にしても細部こそが決め手である。三井アウトレットパークにしても、各公共施設にしても、大きさや新しさに関わらず心地よく便利である。これらの細かい気配りを通して私たちに見えたのは人である。彼らは仕事において向上心があり、使う人のことをよく考えている。
他人の様を反省材料にするため、写真を2組に分けて公開する。ついでに感想も付け加える。20万平方メートル以上ある大型デパートが7、8人の清掃員だけできれいな状態に保たれているのは利用者の協力があってこそである。そこには「郷に入っては郷に従え」を実行する中国人観光客の貢献もある。多くの中国人も日本人と同じように、食べ終わった食器を自分で返しに行き、フードコートに置かれている布巾でテーブルをきれいに拭き、ごみをゴミ箱に捨てている。これは細部がもたらしたよい影響かもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月26日
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