フォックスコンの郭台銘CEOは2011年に、3年をかけて工場内で100万台のロボットを使い、労働者の代わりにする計画を発表していた。それから3年が経つが、この計画は実現されていない。
フォックスコンは宣言後、ロボット技術の開発に着手し、自社のロボットアーム「Foxbots」を生産した。しかし100万台のライン投入は、実現が遅れている。
フォックスコンは今年上半期、iPhoneの生産ラインに1万台のFoxbotsを設置するための準備をすると発表した。これらのロボットは、1年間で3万台を生産できる。フォックスコンはさらに、これを踏まえた上でFoxbotsを毎年3万台追加する予定だ。
これらのロボットの数はまだ100万台に達していないが、より正確な操作を実現すれば労働者の深刻な脅威になる。ロボットは人の手ほど細かい作業ができないため、フォックスコンは全自動化を実現していない。ロボットはまた、生産ラインで製品の品質を調べることもできない。Foxbotsの登場による、大規模なリストラも発生していない。むしろフォックスコンは過去最多となる10万人の従業員数でiPhoneを生産している。これらのロボットは現在、労働者の代わりになるのではなく、労働者の作業を助けることしかできない。
郭CEOは第1世代のFoxbotsに少しも満足していないという。これは第1世代の熟練度と自在性が、いずれも不合格であるのだから無理もない。第2世代が間もなく開発されようとしているが、100万台の実現はまだまだ先の話だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月16日