赤い森(2012) 赤外線フィルムで、放射線量が世界最大の森林を撮影。赤い森はロシア・チェルノブイリ原発から半径10キロの範囲内に位置する。原発事故が発生し、大量の放射性物質が風に乗り赤い森に運ばれた。トンプソンさんは、「この写真はウクライナを、ソ連の象徴的な紅色で表現した。2012年のウクライナ危機では、奇妙な予感があった」と述べた。
英国のカメラマン、トンプソンさんは、36本しか残されていない貴重な赤外カラー反転フィルムを使い、私たちの身近に隠された世界を捉えた。英デイリー・テレグラフ紙が伝えた。
肉眼の可視光線の波長は約400−700nm。しかし赤外線フィルムを使い、正確な処理を施せば、750−1000nmの光波、つまり私たちが目にすることのできないものを撮影できる。
トンプソンさんは2010年より赤外線撮影に注目し始めた。トンプソンさんによると、この「見えないもの」と呼ばれる活動の目的は、私たちの可視光線外のもの、人に知られておらず報じられていない物事などの、理解の限界を模索することだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月14日