
和歌山電鉄は24日、動物駅長ブームの火付け役となった、和歌山電鉄貴志川線貴志駅駅長の雌の三毛猫「たま」が死んだことを発表した。22日午後7時すぎ、16歳2カ月で天国へ旅立ったという。共同通信社が6月24日に伝えた。
同社によると、たまは人間の約80歳に相当し、死因は急性心不全とみられる。鼻炎のため、5月から療養していた。死ぬ前日に同社の小嶋光信社長が見舞いに訪れた際、立ち上がって、元気な声で「にゃあ」と鳴いたという。
和歌山電鉄は28日午後0時半から貴志駅で社葬を執り行う。葬儀委員長は小嶋社長。駅前の商店で飼われていたたまは、2007年1月に駅長に任命された。愛くるしさと物珍しさで多くの観光客を招き、赤字だったローカル線は一躍人気スポットになった。写真集など関連グッズの売り上げでも貢献し、2013年1月に同社の社長代理に昇進した。
南海電鉄は2006年、乗客減により貴志川線の運営から撤退した。廃線も危ぶまれる中、新設の和歌山電鉄が引き継いだ。たま人気の貢献もあり、2005年度に約192万人だった乗客数は、2014年度には約227万人まで伸びた。
和歌山県の仁坂吉伸知事は、「観光のスーパースターとして国内外から絶大な人気を誇り、本県の観光振興に大いに貢献した。深い悲しみと感謝の気持ちでいっぱいだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月25日












