
『中国共産党第18期中央委員会第5回全体会議コミュニケ』は、「バランスの取れた人口発展を促進し、計画出産の基本国策を堅持し、人口発展戦略を整備し、夫婦1組につき2人の子供を生育できる政策を全面的に実施し、高齢化への対応行動を積極的に展開する」という重大な決定を発表した。
高齢化への対応行動の積極的な実施は2013年の「単独二子」(夫婦のどちらか一方が一人っ子の場合、第 2 子の出産を容認)以来であり、経済・社会の発展情勢に合わせるための中国の人口・生育政策の歴史的な調整である。これにより、32年間にわたり実施されてきた一人っ子政策は終わりを迎えた。
一人っ子政策の流れ
1970年代
「晩(男性満25歳、女性満23歳以上の結婚、女性満24歳以上の出産)、稀(出産間隔が3年以上)、少(子どもが2人以下の夫婦)」を提唱
1978年
中央政府は、「夫婦1組につき子どもの数は1人、多くて2人」を提唱
1980年
中央政府は、「夫婦1組につき子どもの数を1人にする」ことを提唱
1982年
中央政府は農村部の一人っ子女性の第二子出産への配慮を提案
1984年
中央政府は、「農村部での人口抑制を緩和し、規定の条件に基づいて第二子の出産を許可する。大家族を断固として制止し、2子以上の出産を厳しく禁止する」と提案
2002年
『中華人民共和国人口・計画生育法』は、「国家は公民の晩婚・晩育を奨励し、夫婦1組につき1人の子ども生育を提唱し、法律・法規の条件に基づき第二子の出産を認める」と明確に規定
2013年
第18期中央委員会第3回全体会議が発表した『改革の全面的深化における若干の重大な問題に関する中共中央の決定』は、「夫婦どちらか一方が一人っ子の場合、第 2 子の出産を容認する」ことを決めた。
一人っ子政策の実施から30年あまりが経ち、中国の人口問題・発展問題への積極的な役割は無視できないものになっている。社会の発展に伴い、一人っ子政策の普及と宣伝も進んでいる。歴史的な記憶を刻むこれらは、中国の一人っ子政策の変遷を見届けてきた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月8日












