11月11日は、中国では「剁手(クリックする手を切りたい)」という新語が生まれるほど、「ショッピング・フェスティバル」が盛り上がる日である。しかしイギリスではこの日、多くの人が赤い花を胸元につけている。イギリスは「何の日」なのだろうか?
【戦没将兵追悼記念日】
イギリスでリメンバランス・デーと呼ばれるこの日は、もともと1918年11月11日11時に終結した第一次世界大戦を追悼するために、翌19年11月、当時のジョージ5世によって創設された。しかし現在ではほかの戦争を含む戦士の死を悼む記念日となっている。
この日イギリス各地では午前11時に、軍楽が流れ、愛国詩が朗読される中、約2分間の黙祷が捧げられる。また各地の兵士の陵墓や記念碑に献花する人の姿も見られる。
戦争記念館では、英国皇室の退役軍人協会の各支部が主催する各種の行事も行われる。同行事には全国の軍人、政府指導者、退役軍人、軍隊、少年兵のほか民間人も多く参加。黙祷のほか、記念砲弾も発射され、参加者全員が哀悼の意を示す。
ロンドンで最も有名なのはホワイトホールの平和記念碑の前で、英国皇室や軍隊の代表者が参加して行われる午前11時のセレモニーである。エリザベス女王をはじめとして皇室の主要メンバーが献花を行い、首相、政党代表などの主要政界メンバーも顔をそろえる。セレモニーの最後には全員が国家を斉唱し、パレードも行われる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月9日