1930年代の大恐慌で絶望した人々は、米カリフォルニア州の州都サクラメントのアメリカン・リバー沿いにテントを設置し、住居とした。経済回復後、米国の各都市が「テント・シティ」の取り締まりを行った。この「テント・シティ」は、再び人々の前に姿を現している。ロサンゼルスの多くのホームレスによる問題に対応するため、Eric Garcetti市長は1億ドル拠出を提案した。
アメリカ合衆国住宅都市開発省が昨年末に発表した調査結果によると、全国各地で提供可能な家屋が不足していることから、米国の2015年のホームレス数は50万人以上に達した。うち4分の1弱は18歳未満。ホームレスの増加により、ロサンゼルス、シアトル、ポートランド、オレゴン、ハワイは緊急事態宣言を行った。
貧困層はテントを設置し店舗とするか、雨風をしのげる家にする。ワシントン州シアトル郊外からニューメキシコ州ラス・クルーセスまでのホームレスキャンプで、「テント・シティ」を利用するホームレスは路頭に迷う生活から遠く離れている。多くのホームレスにとって、「テント・シティ」は安全と家を意味する。「テント・シティ」では、真夜中に彼らをからかい傷つける人がいない。ここの住民は、互いに責任を負っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月15日