ある写真家はこのほど、オーストラリア・メルボルンにあるモナシュ病院を訪れ、病気で入院している子どもたちのために変わったプレゼントを用意した。それは、世界にたった一つの「クリスマスマジック」の写真を撮るというプレゼントである。
2児の母親である写真家のカレン・オルソップさんは、クリスマスが子どもたちにとって特別なものであることをよく知っている。彼女は病気で入院中の子どもたちにも楽しいクリスマスを過ごしてほしいと思い、「クリスマスの願い」をテーマとした撮影プロジェクトを企画した。
11月29日、カレンさんはパートナーと共にモナシュ病院の児童病棟を訪れ、休憩室に撮影ブースを作り、細かくレイアウトした。そして、子どもたちとその家族をブースに招きサンタクロースと対面させ、写真を撮影した。撮影は午前8時から夜10時30にかけて行われた。病状が重く起き上がれない子どもについては、サンタクロースを病室に訪問させて撮影した。
カレンさんらプロジェクトチームは計30人の子どもを撮影し、1枚ずつ編集し、きれいな背景をつけた。写真の中の子どもたちは魔法にかかり、不思議で楽しいイベントムードに包まれている。最後に、彼らは病院に戻り、きれいに包装した写真を子どもと家族のもとに届けた。特別なプレゼントを見た子どもたちは不思議がり、感激し嬉し涙を流した。同年代の子どもたちと同じようにイベントを過ごすことはできないが、その瞬間、彼らは生きることの幸せと素晴らしさを感じたに違いない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月15日