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japanese.china.org.cn | 17. 12. 2016

掃除のおじさん、夢をかなえるためダンスを学ぶ

タグ: マイケル・ジャクソン ダンス

灰色の清掃服、黒い帽子、持ち運び可能な音響装置、モップ、バケツ、トイレの洗面所――「掃除のおじさん」こと王世金さん(54)は、浙江衛視のテレビ番組で、マイケル・ジャクソンのダンスを真似し有名になった。多くのテレビ番組の出演依頼を断った彼は、現場に腰を据え仕事をしようとしている。王さんは現在も、キャンパス内の清掃を行っている。

瀋陽音楽学院南キャンパス琴房楼2階のトイレの洗面所で、音楽が鳴り響いた。清掃服を着用し帽子をかぶった王さんは、鏡を前にしマイケル・ジャクソンのムーンウォークを練習する。時おり学生がその姿に引き寄せられ、中をのぞき、動画を撮影しSNSに投稿する。

瀋陽音楽学院のキャンパス内では常に、彼に挨拶をする学生がいる。音楽を専門的に学ぶ彼らの間で、このムーンウォークができる「掃除のおじさん」は有名人になった。

王さんは「数年前に何度かテレビ番組に出演した。出演料は1回で2−3000元だった。私はもう50代になり、そんなことは大した意義を持たなくなった。私はダンスが好きなだけで、有名になろうと思ったことはない。すべて自然の成り行きだった」と話す。

「何をするにしても、自分の夢を貫き諦めなければ、必ず実現できる」王さんは2010年に瀋陽建築大学の清掃員だったころ、高齢者のダンスチームがマイケル・ジャクソンのダンスを披露するのを、家族とテレビ番組で目にした。娘は、彼らが年越しの特番にも出演したことがあると言った。王さんは、私は自分ならばもっと上手になると答えた。王さんはこの言葉により、マイケル・ジャクソンのダンスの練習を続けている。

王さんは若い頃に網膜剥離を患い、左目がほぼ失明している。耳もあまり良くなく、補聴器が必要だ。ダンスの基礎を持たない彼は、地道に練習をした。右目でダンスの動画を見て、すべての動きをメモ帳に書き写し、時間のある時に鏡を見ながら練習した。

王さんは2011年に浙江衛視のテレビ番組に出演し、優勝カップを手にした。王さんはこれにより、自信をつけた。王さんは、ダンスを学ぶことで生活が充実し、楽しくなったと感じている。王さんは本職を続けながら、自分をアピールする多くの機会を手にし、より広い舞台に立とうとしている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月17日

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