車内環境
中国の高速鉄道は世界的に有名だが、タイの線路を走っているこの中国製の列車は、最速でも時速120キロしか出ない普通列車だ。しかし設備は、中国の普通列車よりも快適だ。
この列車はいずれも寝台つきで、2級寝台はこのようになっている。
白乗務員は日中、下段寝台を座れるようにし、夜になると組み直して寝台にする。この列車は現在、夕方発で朝到着の路線を運行しており、夜11時頃になると消灯となる。そのため車窓の景色を楽しむチャンスは余り多くない。
タイはプライバシーを重視するため、すべての寝台にカーテンがついている。開放的な中国よりも、プライバシーが守られる。
それから携帯電話の利用者にやさしいデザインも施されている。寝台の枕の上には、コンセントと網ポケットがついている。これは携帯電話を手放せない若者向けで、寝転がり充電しながら操作できる。