新学期シーズンが到来し、中国の大学生の「新学期経済」が再び話題になった。オンライン消費、キャンパス内の宅配便、学生ローンなどの消費現象・行為が、社会から注目を集め続けている。教育データ調査会社MyCOSはこのほど、中国の大学生の消費行為に関する調査報告書を発表した。
月平均消費支出は1212元 男性は交際を、女性は食事を好む
同調査の有効回答数は1289(2016年に在学中の大学生)。
調査によると、在学中の大学生の月平均消費支出は1212元(学費や通学費を除く)。学生の94%が、生活費を両親や親戚からもらっており、これにアルバイトが続いた。
男子の主な支出は、交際・娯楽、基本的な食事以外の食品など。男子の通信・ネット接続(31%)、デジタル製品(16%)の割合は、女子をそれぞれ7ポイント、11ポイント上回っている。
大学生の買い物、コスパを重視
具体的に見ていくと、学生が買い物で重視する要素は、「価格」「品質」「好み」の順となった。
報告書は「まだ社会進出していない大学生の生活費は限定的で、買い物では商品のブランド、レベル、宣伝よりも、価格と品質を重視する。これは多くの学生が、理性的に消費できることを示している」と分析した。
大学生は生活費を手にし、財テクにより「金で金を生む」ことはあるだろうか。調査によると、学生の57%がさまざまな形式で財テクに励んでいる。42%はオンライン金融商品、24%は伝統的な定期預金などを選択している。株投資は3%、P2P投資は2%のみ。大半の学生が低リスクで安定的な税テクを選んでいる。
3割以上が赤字
回答者の41%は生活費で日常的な需要を満たせ、余りも出ると回答した。3割以上が、赤字が出たことがあると回答。生活費が足りないことがあるは24%、足りないことがよくあるは8%。
報告書は「学生の生活費の不足は、家計などの要因が考えられる。また生活費を計画的に使用していない可能性もある」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月16日