長距離恋愛をする人々にとって、SNSでの連絡だけでは全く物足りない。カナダのサイモンフレーザー大学の研究者たちが、「Flex-N-Feel」という手袋を開発した。
これを使えば、相手の触感を感じることができる。この手袋の指先には、それぞれマイクロコントローラとマイクロセンサ、Wifiのデバイスが組み込まれている。手の指が曲がると、Wifiを通じて相手の手袋のセンサーに伝わり、手を握る触感が伝達される。
同プロジェクトの研究者であるCarman Neustaedter氏は、「この手袋で顔を撫でたり、握手したり、抱き合ったりする感覚が得られる」と話す。恋人同士がこの手袋をはめれば、どんな場所でも、どんな時にも、相手が発する微細な感覚を発信することができる。しかし、この手袋は単方向の電波送信しかできない。つまり、使用者は電波の送信と受信を取り換えながら交流するしかないのだ。この手袋はまだ開発途中の段階で、研究者たちは双方向使用の実現を目指している。
ただ、この手袋は研究プロジェクトの一部でしかない。より大きな目標は、恋人たちがまるで同じ部屋にいるように感じるシステムを開発することにある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月19日