「1匹の犬を救い、1人の中国人を食う」、「1頭のサメを救い、1人の中国人を食う」。米紙『ハフィントン・ポスト』の7日の報道によると、ドイツの有名な洋服オーダーメイドサイト「Spreadshirt」は、中国人差別と受け取れるTシャツ2種類を発売し、抗議を受けて販売を取りやめた。ところが記者が8日にSpreadshirtのドイツ語サイトを確認したところ、このTシャツは25.39ユーロで今も売られていた。
『ハフィントン・ポスト』によると、変な字やジョークが書かれたTシャツは世界各地によくあるが、中には種族差別を思わせる内容をプリントしたものもある。ユーザーが洋服を自分でデザイン・販売できるというのがSpreadshirtの運営スタイルである。これらのTシャツはSpreadshirtがデザインしたものではないが、多くの人は同サイトがこのような商品の販売を許可したことに衝撃を受けている。
同紙によると、同サイトにはアジア人差別と受け取れる商品もあり、日本人女性をイメージし、「アジアの芸妓」の字が書かれたものもある。
ドイツで中国人を侮辱するTシャツが問題になったのは今回が初めてではない。ドイツ人デザイナーのフィリップ・プレイン氏は白いTシャツに「FUCK YOU CHINA」のバックプリントを入れ、正面の左下に中国人を面白く描いたイラストをプリントした。同社の広報担当者はドイツメディアに対し、「市場開発計画の1つに過ぎない。流行に従ったり、安い服という時代の流れに加わったりせず、偽物を作らないという考えだ」と説明。アパレルブランドのフィリップ・プレインは近年、中国市場に力を入れているが、ここ数年はネットユーザーに中国人侮辱事件を暴かれ、ボイコットされている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月9日