ロシアのある議員が、ヤクートでヘリコプターに乗ってオオカミ狩猟を行う富裕層向けの観光事業を行うことを提案した。同時に、オオカミの群れが住民にもたらす被害も減らせるという。
ヤクートはシベリア東部に位置し、ロシアで面積が最も広く寒い地域である。同地域ではオオカミの群れが住民を困らせ、年間9000頭のトナカイと500匹の馬を食べ、200万ポンドの損失をもたらしている。しかし、地元政府は資金不足で、ハンターを雇ったり大型ヘリコプターを使ってオオカミ狩猟を行うのは不経済だと考え、このような提案をした。
この提案は、観光客が小型ヘリコプターに乗ってオオカミ狩猟を行い、捕殺したオオカミの皮を「戦利品」として持ち帰ることができるというもの。捕殺したオオカミ1頭あたり8200ポンドを支払うほか、4200ポンドの交通費と食事・宿泊費がかかる。観光客が他の動物を殺した場合、1万6500ポンドの罰金を払わなければいけない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月13日