米国のマーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングの調査によると、オーストリアの首都ウィーンが8年連続で「世界で最も居住に適した都市」に選ばれた。戦乱が続くイラクの首都バグダッドは再び最下位となった。同調査は231都市を対象とし、企業が海外で働く従業員に与える手当の指標として有効である。ランキングは政治の安定、衛生・医療、教育、犯罪、娯楽、交通など10項目を評価して作成された。
ウィーンはハプスブルク王朝に欧州の文化と政治の中心で、建物に当時の特徴が残っている。現在、人口約180万人のウィーンはカフェや博物館、劇場などの文化面が充実し、家賃や交通費は他の西側都市より安い。
2位から5位はスイスのチューリッヒ、ニュージーランドのオークランド、ドイツのミュンヘン、カナダのバンクーバー。ロンドン、パリ、東京、ニューヨークなどの国際的な大都市は上位30位以内に入らなかった。
2003年以降、米国が発動させたイラク戦争によりバグダッドでは暴力事件が絶えない。バグダッドは再び最下位となった。6年間の内戦を経験したシリアの首都ダマスカスは下から7番目。ランキング下位は中央アフリカ共和国の首都バンギ、イエメンの首都サナア、ハイチの首都ポルトープランス、スーダンの首都ハルツーム、チャドの首都ンジャメナだった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月15日