広東省人民政府は9日発表した方案によると、「十三五」の期間中に、粤港澳大湾区(珠江三角州を中心に、広東省を含めて沿岸9省と香港、マカオをつなぐエリア)における世界レベルの観光エリアの建設が大きく伸展するとしている。広東を世界的な影響力を持った観光目的地と海のシルクロードの中心地にする。2020年までに宿泊観光客の数5億人、旅行投資総額2000億人民元、旅行業の総収入1.6億人民元の計画を打ち出し、旅行業の広東省の国民経済に対する貢献率を13%にまで高める。
香港における多元化観光プラットフォームやマカオにおける世界レジャーセンターの建設を支援するほか、広東と香港が協力して海のシルクロード関連の観光グッズを開発。粤港澳大湾区内のフリー旅行を推進する。また、広東自由貿易試験区広州南沙、深セン前海蛇口、珠海横琴のエリア建設を粤港澳大湾区旅行サービス業協力のモデル地域とし、横琴国際レジャー島の建設を推進する。
台湾との観光交流推進においては、広東と台湾の旅行客の行き来に力を入れ、広東から台湾への旅行の品質と安全保障レベルを高め、広東客家、潮汕エリアと台湾の文化旅行交流も強化する。また広東と台湾で地方観光やクルーズ観光の分野で協力も推進する。さらに中国から台湾へ行く際の保険の適用範囲の拡大も図る。
このほか、広東では入国観光ビザや通関手続きの簡便化を推進することで、外国観光客の滞在時間の延長を図る。クルーズ観光の場合は15日以内のノービザ滞在も検討する。
安全面では、海外旅行安全予防警報システムや緊急対応メカニズムを構築するほか、条件を備えたエリアが観光警察やそれに類似した機関を設置することを奨励していく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月20日