絶滅の危機に瀕する野生の馬の群れが草地を走り、シフゾウが密林を越え、野ウサギが低木の間を駆け回る。このような場所は普通、世界一原始的な自然保護区になるが、ここはチェルノブイリ原発付近の立ち入り禁止区域である。ここはかつて世界一深刻な核災難を受けた。イギリスの『デイリー・メール』の3月28日の報道によると、ハートフォードシャー出身の写真家ルーク・マッセイ氏は、許可を得てチェルノブイリ原発の立入禁止区域で10日間過ごし、絶滅危機に瀕している動物たちを撮影した。
マッセイ氏によると、30年前に人間がこの地を離れてから、絶滅危機に瀕する動物がここで繁殖した。セント・オールバンズ出身の25歳の彼は、この場所でモウコノウマを発見した。モウコノウマは100年以上前に消失したが、ここで自由に暮らしていた。また、1920年に狩られて絶滅したと言われたバイソンや、オオカミなどの肉食動物、白いコサギなども多くいる。
マッセイ氏は、「この場所は無人になったため、動物たちは自由に暮らせるようになった。出会った動物の多くが人間が苦手で、2500平方キロのこの場所でのどかに暮らしている。人に会うことがなく、動物たちは邪魔されずに生存できる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月30日