自転車が近年、全国各都市で再びブームになっている。これは彩り豊かな各種シェア自転車のことだ。20数種類のシェア自転車アプリが、「インターネット+科学技術」により伝統的な製造業を変え、人々の前に姿を現している。便利な使用方法により多くのユーザーを集め、短距離移動の需要を満たし、人々の日常的な外出手段を変えた。また創業者が活躍できる夢の舞台を提供し、都市交通システムを力強く補完した。
自転車で見る、中国社会の移り変わり
数人の外国人が1868年に、一台目の自転車を上海にもたらし、中国に上陸させた。清朝末期の皇室の玩具だった自転車は1930年代になると、上海灘上郵政局電報局などの公務員の外出道具になり、さらに一般家庭へと進出していった。自転車は百年以上に渡り、中国人の最も主要な交通ツール、ステータスを示す「財産」の一つだった。交通部門が先ほど発表した情報によると、自転車で外出する人の割合は1980年代に、80%以上というピーク値を記録した。中国の経済・社会の発展が加速し、動力車が主な外出手段となり、自転車の割合が最低で約10%まで下がった。この30年間で、落差は70%ほどに達した。政府がグリーンな外出を提案し、サイクリングがブームになったが、都市部の自転車が大幅に増えることはなかった。自転車の地位と機能の変化は、中国社会・経済の移り変わりを反映している。
2016年になると、シェア自転車が国内の各大都市の街頭に登場した。安くてグリーンでエコロジーで、なおかつ駐輪場を必要としないことから、人々の需要が拡大した。