「新四大発明」が意味するもの 北京外国語大学が留学生調査を行った。一帯一路沿線国家である20カ国の青年に対し、自分の考える「中国の新四大発明」を選んでもらったのだ。その結果、高速鉄道、ネットショッピング、オンライン決済、シェア自転車が選ばれた。これらは、彼らが祖国に持って帰りたいライフスタイルでもある。
この結果にピーターも納得する。「この4つは人々の生活を変えた」。なかでも彼が最も驚いたのは高速鉄道だ。「僕の故郷はヨーロッパの最東端。もし西側にあるパリに行く場合、その距離は北京と上海ぐらいで、到着までまる1日かかる。でも北京から上海までは半日で着くことができる。ヨーロッパにもこんな鉄道があればいいなと思う」。彼は最初に高速鉄道に乗った日のことを思い出す。その日彼は、北京から天津行きの高速鉄道に乗った。「席に落ち着く間もなく駅に到着した。本当に驚いた」。ヨーロッパと比較して、速い生活リズムの北京のほうがピーターは気に入っている。
「高速鉄道は快適だし、旅の途次ではネットでいろいろなことが処理できる。旅行がとても充実したものになる」と言うピーターは、自分の長い脚を見せながら、「高速鉄道は僕の足でも収まる広い空間も確保されている」と笑う。
食事もショッピングも現金不要だったのが驚き
「アリペイも驚くべきものだ。オンライン決済の便利さを中国で初めて知った。人々の生活をよりイージーなものにした」とピーター。以前、ある同級生がピーターを連れて北京観光をした。同級生は財布を持ってきていなかったし、現金もキャッシュカードもなかった。それでも彼を連れて様々な場所へ行った。そしてたくさんの美食を食べた。その後彼は、中国ではどこに行ってもスマホで決済ができることを知った。毎日現金を持つ必要がないのは、とても便利なことだ。
「当時、ぼくは本当にびっくりした。ルーマニアでは、どこへ行くにも現金が必要なんだ」。故郷に帰ったとき、彼は親戚や友人に中国のオンライン決済の発展ぶりを話した。彼らも「それはいい」と頷いていたと言う。ルーマニアでは現在、少数の店でアップルペイが使える程度だ。「オンライン決済の面で、我が国の発展は遅れている」。
便利なネットショッピングも、彼の中国生活をより楽しいものにしている。「電子製品や食べ物、書籍だけでなく、生活用品も全てネットで買うことができる。決済後、最も速くて1時間で手元に届くんだ。本当に便利すぎるよ」とピーターは言う。「僕の国では今のところ、いくつかのウェブサイトで電子製品と食べ物が買えるくらい。生活用品はネットでは買えない。しかも届くまでにすごく時間がかかるんだ。だいたい3~4日もかかる」。
シェア自転車は、ピーターにとって驚くべき発明のようだ。「自転車でどこに行ってもOK。誰でも使えてとても便利だ」。