ロシアメディアは17日、ウクライナのチェルノブイリ原発事故立ち入り禁止区域で初となるホテルがオープンしたと報じた。立ち入り禁止区域に来訪する観光客に宿泊場所を提供する。
ロシアのニュース専門局「ロシア・トゥデイ」のウェブサイト記事によると、このホテルはウクライナ政府が経営するもので、ソ連時代の4階立て宿舎を改装してオープンした。
現状、このホテルは42名分の客室を持つが、改装を全て終えれば102名を収容できる。シングルとツインの2種類があり、1泊あたり1人7.6ドル。立ち入り禁止区域管理局によると、全室にプラズマテレビ、現代的家具、フリーWIFIが完備され、
“快適な居住環境”だという。 ある現地住民は、立ち入り禁止区域は旅行シーズンになると観光客向けのホテルが足りなくなることから、ホテルの開業は「悪くないアイデア」だと話す。
立ち入り禁止区域管理局の担当者によると、この地域にはアメリカ、日本、アイルランド、ベルギーなど世界各国の観光客が訪れるという。「チェルノブイリが今どんな状態にあるのかを知りたくてやって来る」。ホテルがオープンしてから多くの客が押し寄せており、ニーズに応えられないほどだという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月21日